品質管理は工場にとって最重要なファクターと考えてます。

受注担当スタッフは生産縫製ラインに間接的に関与し、最終製品品質確保のために、バイヤー及び生産管理の関係者と協力し、重要な工程での品質検査を実施します。
具体的には生地及び副資材検査、生産加工検査、最終製品検査等です。


一、生地と副資材の検査


生地及び副資材については工場の直接仕入れ、外注工場が調達するのかを問わず、受注担当者は必ず生地及び副資材の検査工程に携わり、検品内容を明解に提示し、輸入通関完了後、直ちに検査を実施します。
その場合、受注担当者、生地副資材検査員、工場検査員の三者での立ち合い義務を基本とします。


「直ちに」検査するということは非常に重要であり、早期に問題点(不良)を発見することで、速やか対応が可能になります。
生地の再生産には時間が必要であり、特殊な生地については、必ず特別な織りや染めが必要となります。
その長い生産リードタイムを短縮する為にも入荷時の検査実施を義務付けています。



一般的な抜き取り検査は総生産量の10%ですが、要求に応じて、抜き取り検査合格後、100%検査を実施する場合もあります。


生地検査は外観と品質の両方を実施します。


具体的に色目、生地幅、目付、生地の組織、手洗い・水洗い堅牢度及び収縮率などです。

試験~検査結果の速やかなフィードバック等、それぞれのポイントに基づき、多くの角度から生地及び副資材の品質のチェックを行います。

最終的な生地についての良否は物理的な検査と外観検査を含んだ上での判断が必要です。

通常の物理的な生地検査で行われる外観の良否だけでは判断しかねる場合は別途、工場内で外観検査を実施します。

通常、多くの取引先は専門の検査機関による試験及び生地試験報告の提出だけを求めます。

取引先の要求がない場合であっても、生地入荷の際に抜き取り試験を実施すべきであると考えます。

仮に求められている試験で合格となった場合でも、その他の想定できる状況を考慮し最新の検査を行うことも可能です。
例えば量の多い生地についての収縮率やアイロン収縮率などの試験をロット別に実施する等、正確なデータを取得することができます。

通常、生地については10段階、4区分の評価法を採用しています。生地検査は一般的に抜き取りで実施します。


なお、輸入生地については、生地の組成の詳細を船積通関部門に提出する必要があります。